ポイント残高


ウェブサイト上の各ユーザーはそれぞれ独自のポイント残高を持っています。この残高は、WordPressのユーザー詳細と同様にカスタムユーザーメタとして保存されます。またこれは、あなたがバックアップしていることを意味しwp_usermeta、データベース内のテーブルで管理し、ユーザーの残高のバックアップを可能にしています。

ユーザー毎のポイントは履歴やWordPressダッシュボードのユーザー>>ユーザー編集で個別に確認でき、ポイント付与などの編集なども各管理画面などから可能となっています。

myCREDは、これらのユーザメタを一連の機能を介して操作し、その一部のコア機能をサポートします。設定に応じて、必要なmyCRED機能で、myCREDが提供する機能またはWordPressが提供する機能を使用することができます。

現在の残高と総残高

各ユーザーには、ウェブサイトで使用する事のできるポイントタイプごとに2つの残高があります。これは、ランクアドオンなどの特定のmyCRED機能に対応するためです。

ユーザーの現在の残高は、ユーザーが今現在持っているポイントの量です。それらの総残高は、ユーザーが履歴に基づいて得たポイントの合計数です。

ほとんどの場合、2つの残高は同じになりますが、管理者によるユーザー残高の手動調整は例外です。

また、ランクアドオンによってポイントが消費され、現在の残高でポイントが減少してもユーザーがランクを維持できるようにします(たとえば、店舗内のポイント消費など)。この例では、ランクがユーザーの現在の残高に基づいている場合、ポイントを使用するときに降格されてしまいます。

しかし、総残高に基づいていれば、ユーザーはランクを維持することが出来ると言った具合です。

ポイントタイプの識別

バージョン1.4以降、myCREDには複数のポイントタイプを管理するための組み込みサポートがあります。これは、ユーザーが複数の残高を持つ可能性があることを意味します。複数の残高が除外されていないポイントタイプごとに1つあります。これを追跡するために、myCREDは、meta_keyとして使用される「ポイントタイプキー」の下に残高を保存します。

ポイントタイプの sanitize_key キーを使用してポイントが消毒されます。これらの値(キー)は英数字と小文字でなければなりません。

デフォルトポイントタイプ

myCREDはmeta_keyのmycred_defaultの下でウェブサイト上のデフォルトポイントの種類として格納します。バージョン1.7からは、ユーザーがメタキーのMYCRED_DEFAULT_KEYの定数を使用してこれらを変更することができます。

カスタムポイントタイプ

新しいポイントタイプを作成するときは、一意のポイントタイプをキーとして設定する必要があります。このキーを使用して、ポイントタイプの残高を識別します。もちろん、第三者のシステムがカスタムユーザメタとしてポイントを保存している場合、サードパーティシステムと同じキーを使用して新しいポイントタイプを作成することによって、myCREDでそのポイントタイプを管理することもできます。

つまり、このカスタムポイントのタイプを外部のポイントと同じメタキーにする事で外部のポイントシステムと連動することも可能となると言う事です。

ユーザーを除外する

myCREDでは、ユーザーや管理者に残高が付与されないようにすることができます。除外されているということは、残高が無駄に付与されないため、myCRED機能を使用できないことを意味します。ユーザーを除外するには、以下の2つの方法があります。

IDで除外

ポイントタイプ設定の除外リストにIDを追加することができます。このリストはカンマで区切られたIDのリストを使用します。

管理者を除外する

「ポイント編集者」または「ポイント管理者」を自動的に除外するように選択することもできます。

mycred_exclude_userのフィルタを代わりに使うこともでき、あなたがスクリプトを経由して特定のポイント型から除外するユーザーを調整する事ができます。

ポイント管理者とはシステムの管理者の事で、そのほかにポイントを編集する権限を管理権限として付与する事が出来ます。

マルチサイト

マルチサイトのインストールでは、ユーザーのメタデータが1つのテーブルに格納されます。つまり、ユーザーが各サイトで独自の残高を保持する必要がある場合は、ポイントタイプのキー設定を使用できません。これは、ユーザーがすべてのサイトで同じ残高を保持することを意味します(メンバーが複数のサイトに所属している場合)。
これを回避するためには、myCREDにサイトのブログIDをメタキーに追加します。この方法で、ユーザーは各サイトで独自の残高を保持することができます。これを無効にするには、myCREDの “Central Logging“機能を使用します。Central Loggingを有効にすると、ユーザーはすべてのサイトで同じ残高と履歴を保持する事が出来ます。

 通常のWordPressマルチサイトのWordPress
ポイントタイプ残高/合計Central LoggingCentral Loggingなし
デフォルトポイント型
現在の残高
mycred_defaultmycred_defaultmycred_default_{blog_id}
デフォルトポイント型
総残高
mycred_default_totalmycred_default_totalmycred_default_{blog_id}_total
カスタムポイント型
現在の残高
mypointtypemypointtypemypointtype_{blog_id}
カスタムポイント型
総残高
mypointtype_totalmypointtype_totalmypointtype_{blog_id}_total

図1. WordPressの使用状況に基づくポイントタイプのキー比較。

このようにポイントをカスタマイズする事で、デフォルトのポイント以外に様々なケースを想定してポイントを付与する事が出来ます。

特にカスタムポイントを使用することで、ポイントを購入するためのサイト内のポイントとして付与したり、何かアクションに対して消費するポイントを作る事ができ、ポイントを使ったゲーミフィネーションを実現する事が容易になります。

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