日大のアメフト部事件って日本の権力機構に対しての怒り?自分が 正しい論 がいけないと思う。
どんな組織も腐るのは当たり前で、その道をひた走って権力を掌握した人からすれば、外野からの声はやっかみにしか感じられないというのはよくあるもの。
対して、先日の記者会見に対して怒りを感じている人が多いのもうなずける。
しかし、私は怒りというよりも気色の悪さを感じた。
それは、連綿としてその権力機構にしがみついている人と、怒っている~という人の対立というか声の届かなさだ。
今の権益を持っている人はバブリー期を経て、生き残り、既得権益を獲得した人たちで若かりし時には、セクハラとか暴力是認が当たり前の世代。
そうした人たちからすれば、その下の人たちは自分の命令を聞くのは当たり前で、外野からとやかく言われる所以なんてないってのが感覚としてあるのだろう。
そりゃそうだ。
その昔は、大学なども総じて、世間というものの耳目にさらされる事なんてなかったわけだし、このアメフト部事件なんて公になることなんてなかった事案なんだから、外野がなんで文句を言ってくるのかまったく理解できないのだろう。
対して、世間は、インターネットが普及して誰しもが自分の意見を持ちニュースに触れてどちらが正しいか、好感が持てるのか?という判断をして、多数の意見を言うようになっている。
では、どこにこの問題の根幹が隠れているかと言うと、結局自分は正しいという意識の問題に感じる。
昨今大暴れしているおじさん、おばさんは大抵高齢者
良い意味でも悪い意味でも、問題が起きた時の問題の根っこって必ず高齢者の人がキーになっている。
そうした人は、長らく人生を経験してきて、自分の立場や地位を獲得してもっと権益を拡大しようとしたりその権益を守ろうという風に振る舞っている。
実際には、引退してしかるべきなんだけど、おそらく、権力の座から降りるとすることがないのだろう。
だから、世間というものとその感覚の乖離がドンドン進んでいく。
レスリング問題では
谷岡 郁子 至学館学長64歳
意居丈高な態度で高圧的な記者会見を行い、「パワハラなんてない」と断言しておき選手に向かって「あの選手は選手なんでしょうか?」的な言説を展開。結局、第三者機関の調査でパワハラが認定されて件の栄コーチが解任されても、その後、自分は全く責任を取らずに未だに学長として残り続けている。当事者は辞めたのに問題を拡大させた当人は日本レスリング連盟の副会長のままです。事実ではないことを言ったのに謝罪もしない典型。
高橋都彦 狛江市長66歳
記者会見し「これ以上、市政を混乱させられない。受け手がセクハラだと言うのであれば認めざるを得ない」と述べ、辞職する意向を正式に表明したけども、一方で「私としてはセクハラと認識できるものはない」と主張して一度も頭を下げず、被害者に直接の謝罪を拒否した。ってね。列挙された「車内で手を握られた」「お尻を触られ続けた」などの行為については「握手のつもりで手を握ったとかは覚えているが、記憶にないものもある」「本当に私の行為としてあったのかな。誤解されたのかな」などと釈明。ってね。ハラスメントは当人の弁明は意味がなく、それを受けた相手がどう思うか?と言う事が事の起こり。それを全く理解していない時点で終わっている。
※一部毎日記事より抜粋。頭下げぬ謝罪会見「セクハラ認識ない」
他にも財務省の福田次官もそうだし、政権で言えば安倍総理も値引きに関与していたら辞めると言ってしまったから野党を調子に乗せた。
モリカケの森は、籠池夫婦という悪玉が混迷を引き起こして、財務省と近財がしくじって、それに対して、自分は値引きなんて知らん!だから関係ないと言っても、切り取りを行う野党やマスコミカラすれば、関与していれば政治家も総理も辞めるなら鬼の首を獲れる!と意気込ませてしまった。
つまり、この件だって、老害としての籠池夫婦という存在がキーになっている。
森友学園の幼稚園はそこそこ有名で能力の高い子ども育成をしていて、その地域では有名だったわけだ。そりゃそうだ。小さな自分から難しい漢文などを暗唱させていれば、知育という意味では、他にない刺激を受けその中から優秀な子どもも生まれてくるだろう。そうした点を抜きにして、天皇を過剰に奉ったりしつつ、小学校を作りたいから昭恵夫人を名誉校長に据えるまで行けば、その権力を利用もしくは傘に着て、自分の権力が肥大化したと勘違いをした籠池夫婦がやらかしをしたという話。
そこに、安倍総理が自分は関係ないもんの姿勢。
そりゃ、関係ないのは理解出来るが、昭恵さんが名誉校長になっている事実が判明した時点で、そんなものを辞めさせて関わり合いはなくします。ただ、交渉には関知していませんしなんらんかの影響があったかもしれないが今後は気をつけますで済んだ話。
※加計は話が違って、関与していて何が悪いの?作るの認めない文科省が悪いのだから、出来るのは望ましいことだ!と言い切れば良かった。講演とかでは、加計一校ではなく、今後も申請を受け付けて認めていくなんて事を言っているのだから、それを国会の答弁でも良い、別に門戸を閉ざしているわけではないので、京産大も申請してくれって言えばいい。
って話。
つまり、この人たちは
- 絶対に認めない。
- 絶対に謝らない
- 屁理屈こね回す
- 問題を隠す
- 権威を笠に着て高圧的
って具合に自分は正しいと思ってしまい、他人にはその正しさを何も説明出来ない方たちでありその根拠は自分は正しい論が問題ということだ。
ここで、日本の構造を壊すための論を比肩しておくと、
経済問題
これは、財務省全般にも言えることで、国家予算という金の差配を握っている権力機構のトップである財務省は自分たちの考えは正しい論があるから、消費税を上げてプライマリーバランスや財政支出のバランスや制限条項を設けるなんてトンデモ意見を平気で言っている。
景気の気は気分の気なんのだから、財布の紐は締めますよ~と宣言されているのに景気なんて良くなるはずもなく、消費税アップで問題解決なんてのたまっている時点で終わっている。
学生の進学問題
バンバン金使うし、学資ローンではなく学資補助しますから優秀な学生を作ってくださいと大学にも働きかけて、その代わりに定員を割る大学の学部は廃止、存続意義の終了している大学自体も廃止するという形に構造を変化させなくてはならない。税でまかなうのではなく、労働力の育成は投資なんだから、国債でまかなうべきだろう。
労働問題
労働はAIで仕事を代替させる形で少人数で高い生産性を上げる仕事の促進を行う。そうすれば時短で仕事も切り上げる事が出来るし、終身雇用もなくなった世の中でもAIなりロボットなりが生産性の担保をしてくれるわけだから、一人当たりの賃金も上げる事が出来る。高プロが問題ではなく、くだらない仕事をなくして効率化を行い、一人当たりが貰う賃金を上げようというのがこれからの世の中なんだから、高プロという働き方があってもいいし、今までの様に低賃金で働くという形でもよい。
ってだけで、先日の民進だか、国民だから、希望だか、立民だかわからないけど柚木という議員が、やたら電通で過労死した女性の方の事を持ち上げて言っているけど、高プロに当てはまらないその女性はどちらかと言えば、既存の枠組み内の働き方をしてきた女性なんだから、その人を持ち出して高プロは駄目とか馬鹿なのかなと思ってしまう。
少子化
正直、これは減るに任せて良いと思う。労働人口の代替はロボット化とAI化でなるべくまかなって、田舎は不便。都会は便利。という社会構造に修正をしていき、すべての地域にまんべんなく同じ生活環境を提供するなんて無茶を辞めれば良い。結婚して子どもを産めば産むほど補助金を出しますよ~とやればどこかで、転換点を迎えるわけだし、今の少子化は戦後の人口爆発を受けて少子化にしようと決めた厚労省の方針の成果なんだから、今度はその逆をやれば良い。
年金問題
年金制度なんてやめてしまえばいい。辞めて、BI(ベーシックインカム)に切り替えるべきだ。国民一人当たりにロボットなりAIの所有権を付与して、その生産から得た収益を還元する形で、働かなくても収益を得る権利を持つ事の出来る世というのは理想だし、保険制度も見直して、皆保険は良いのだけど、制限付きにすべきでこれもBIに当てるべき。保険はあくまで保険。寿命をのばすのではなく健康寿命を延ばすべきだしね。
と言う事を自分は考えるのだけど、自分が正しい論の人は、自分の権益を侵されるのを嫌がるので多分上記の事は全部反対するんだろうね。
あ~、あと、相続という制度自体は廃止をして、財産をきちんと分配させて子どもには親の財産を残させない制度にして、それも分配に当てた方がいいと思っています。
自分の稼いだ金で家族を養うのは自分が生きているうちだけで良いという方が幸せだと思うのだけどね。
子どものハングリーになるし、会社なども株式を親族以外に分配してないと駄目って事にすれば親族経営という閉じたフィールドもなくなるだろうし。
戦後に築いてきた制度って既に制度疲労が末期に来ているのだから、そろそろリセットするような大胆な独裁的発想で、既得権を破壊しないと日本自体が持たない。
まとめ
まとめれば、自分は正しい論を持っている人が今の社会の構造のトップに多く、そうした人たちは変化を望まないし、変化なんて起きてほしくない。
そうすれば社会は停滞するだけだし、若い芽を摘むというのはどれだけの悪事かわかっていないから、そうした人たち=自分は正しい論の論って気色が悪いと思ってしまうんだよね。
まあ、コレは私の私見ですけどね。
そんな事を思った次第。
しかし、日大には危機管理学部と言うのがあるらしく危機管理が機能していないってね。お笑いだ。
そして、日弁連の懲戒請求問題も同じなんだよね。自分たちが正しいという自分を疑わない姿勢というのはやはりよろしくない。
だって、自分が正しいのならその道をひた走れって単に思考停止で、ドツボに向かっているだけだからね。
そしてそして、最後に付け加えると政権与党の対応にも間違いがあったが、野党の自分たちは正しい論が一番政治では害悪以外何者でもないと思っている。
政治献金を貰っていたり、自分たちの恥部は追求しないようにマスコミに申しつけたりするような運営をしていたり、まさに自分たちは正義!自分たちこそが正しいって論を喧伝している時点で、最悪の存在だと思っている。
だから、あなたは間違っていると言っている自分もきちんと顧みて正しい反省をしなくてはならない。
その上で、他人の所作を指摘しないとそれこそ自分は正しい論を吐いてしまう。