動画見放題サービスの栄枯盛衰、昨今の座組は実はアマプラとNetFlixの勝ち

動画サービスの整理と淘汰が進んだけど、基本的には一番はアマプラことAmazonプライムプライムビデオが圧倒的で、次いでNetFlixとなる。

これは海外も日本の変わらないけど、NetFlixが2位ってホント?となると思いますが、このあたり事情通にヒアリングをした結果なので、間違いないだろう。

それにしても、後発も後発としてParaviパラビ)ってね。。。

一時プロモーションとしてYoutubeに “SPECサーガ完結篇『SICK’S 恕乃抄』” と言うドラマを無料開放していたけど、これパラビ自身でもあのタイムスケジュールで公開しているってことなんだろう。

一日5分のドラマを細切れで放送して、週末にまとめて一本にする。。。

この辺りって、実は既にドラマの視聴動態の検証でNetFlixやアマプラがなぜ、一気見公開をするか?という検証が行われていて、ドラマなどで集客したいなら細切れで公開するよりも、一気見で視聴を出来るコンテンツとして公開して、その視聴期間中サービスから離れられないようにするという方法の方が効果が高い事がハッキリしているわけ。

だから、このSPECサーガ完結篇『SICK’S 恕乃抄』ってそれを逆行化している方法での視聴を促しているわけで、それではユーザー獲得にならないんだよね。

おそらくユーザー目線から見ると、5分だとトレーラーを見ている感覚と何もかわらないから、細切れのドラマになってしまいドラマを見ているという感覚にならないのだと思う。

まあ、TBSとしては、日テレとフジテレビの成功をうらやんで、独自のって発想になったんだろうけど、電通としてはコレまでも数々のVODを手がけてすべて失敗してきたという実績もあり、このパラビも十中八九は失敗するんだろうね。

UIとかみたけど、新味もないし、並んでいるコンテンツがTBSのドラマを見ることができますって、まあ、TBSオンデマンドを違うブランドにしたってことなんだけど、どうなんだろう。

作品自体は、1,000円を払う価値ってないんだよね。

ユーザーも見放したHuluも映画タイアップ(自社映画だけど)のスピンオフプロモーションを継続しているけど、これってBeeTVやそれを引き継いだ、docomo動画であるdTVと同じプロモ手法。

結局新味のないキャストの映画になるか自社のキャストの主演映画のプロモって形になって、実態としては、あまりニーズがない埋没するスピンオフの作り方なんだよね。

話と話の間をつないだり、魅力的なキャラとして人気が出たからスピンオフドラマを作るという発想ではなく、作中で際立ったキャラクターを作って、そのキャラクターを中心としたコストのかからない作品をとりあえず作って見ました感が強いので、別段見たいという同期になりにくい。

ちはやふるの継はわかるけど、それだってね。

前2作が話題になったからといってもそこまで魅力があるとか聞かれれば、サービス加入を促すために作られました感での公開をするよりも、劇場公開を盛り上げるためにショートの期間で連ドラとしてテレビ公開して、あとはアーカイブとしてHuluでも見られますの方がよい。

こうしたスピンオフ系はそれ単体がヒットする可能性はまだまだ低いので、それであれば、その作品を作るとするならフリーミアム戦略で期間を定めて無料公開あとは、有料のサービスに乗せて配信って方が映画をみれくれる人は確実に増える。

そういった意味では、サービスの会員を伸ばすために利用するというのは間違った方法ではある。

しかし、広瀬すずは色々な作品に出まくっているな~。

anone」はどうにもスッキリしない作品で、あのテイストとしての坂元裕二シリーズである、マザーやウーマンとった社会問題をドラマ化して作品化するという手法なんだけど、マザーやウーマンまでは共感できたけど、anoneは全く共感出来なかったんだよな。

さて、ビデオサービスの話に戻るとアマプラ、 NetFlix 、Huluどれが良いのか?

各ビデオサービスの実態を俯瞰してみたい。

Amazonプライムは?

背景にどこかのテレビ局と結びついていると言う事はないので、その分様々な会社のビデオを取り扱っている。まあ、一人勝ちしすぎてしまうと、談合とかダンピングとか始まりそうだし、実はあまり勝たせてはいけないサービスではある。

だって、世界で1億の有料会員サービスってある意味化け物じみていて、アマプラは何もしなくてもビデオとか動画配信したり管理をするだけで、年間下手すれば数千億の利益がこのサービスだけでも入ってくるという脅威。

そりゃ、コンテンツを自社で作るよね。

ただ、吉本とべったりなので、ドキュメンタルとかなんてシーズン5だから、そういったつながりは強固なのかも。

目黒に会社あるからホリプロとかと仲良くなりそうなもんだけどね。

Huluは?

日本版Hulu

散々、サービスの駄目さを書いたけど、それが改善されているかな?と思ったけど無料チケットを一ヶ月分貰ったのでしばらく空けて使ってみた。

けど、結局、視聴中にバッファリングが間に合わなくなり、クルクルと表示されるといった事象は全く改善されてないし、こりゃ会員離れるよ。

月々の金を取っているサービスの場合は、そうしたサービス品質を担保する必要があるんだけど、コンテンツがよければユーザーが来てくれると思っている節があって、良いもの作ればお客は来る的な古い日本の考えに基づいている。

最近のユーザーはお客様ではなく、文句を言うユーザーなんで、どちらかと言うとサービスの品質として早い、安定しているというのが必要で、その必要な部分をクリアしていることが条件だけど、その条件をクリアしてないのに良いものをそこに置いても全く無意味なんだよね。

店舗は豪勢だけど、中身がないより店舗はそこそこ中身もそこそこで初めて安定性を上げて、快適に使えると知らせて初めてあって当たり前のサービスになる。

その辺りは、良い勉強になった。

まあ、ドメインを変えるという判断自体が大間違いなんだけどね。

NetFlixは?

NetFlix

これはあまり、どこの記事にもあまり語られてないけど、サービスインするときに大々的に公表はされたのだけど、フジテレビと提携をしたということ。

その提携内容は、公表されているものだとコンテンツの共同開発的な話。

ただ、この辺り、今はかなり変わっていて、NetFlixの日本法人の社員としてフジテレビからかなりの人数が出向している。

それによって、NetFlix日本法人の売り上げか、利益かは不明だけど50%くらいはフジテレビに行っているようだ。

まあ、会員数の割合で言えば当初はゼロベースからスタートしているので、そのスタートから考えてもフジテレビとしても人員を削減出来て、NetFlixとしてはコンテンツを確保出来るメリットがあったわけで、だから、ノイタミナ枠にもかなりの改変があった事を見ると、その辺りのアニメ事業を手がけていた人が、NetFlixに出向をしているのかもしれないね。

局内でアニメ事業って実際、窓際とか言われてしまうのが業界の慣習という面もあるから、かえってコンテンツ力を評価してくれるNetFlixなどの方がやりやすいかもしれない。

その結果もあって、NetFlixは既に配信サービスでは2位に躍り出ているようだし。

残りのビデオサービスは?

会員数だけが多くて実態はゾンビ会員が多いdTVなどは、基本的に使ってみたけど、こりゃ、若い層はまだしも年を取っている人からは受け入れられないで、使われないうちに、解約しないで会員会費だけを取っている情弱ビジネスになっているので、この数は当てにしない方がいい。

まとめ

まとめると、Amazonプライムは実は月額だけでなくストックもあるので都度払いの可能性もあり、そういった意味ではフロー型とストック型の両建てのサービスになっているので、無料枠外でのコンテンツ販売のスキームになっている。

対して、NetFlixなどはオリジナルコンテンツを作って、そのコンテンツでユーザーを引きつけて、週末の時間を奪うタイムキラーになっている。

Huluはそういった意味では、音楽とかドラマといった小粒化が先行しているし、Foxのリアルタイム視聴などのコンテンツを強化した事がかえってその時間を奪えない事を鑑みると、この先も浮揚の可能性は低い。

そして、Paraviはおそらく、ユーザー伸ばす事出来ないで数年後にシュリンクしていくんだろうな。

まあ、オリジナルコンテンツは作っているけど、多分初めのうちだけで、あとはTBSの番組のネット再送信の仕組みになるってだけで、それも埋没していくんだろう。

TBSとしても電通としても作ったことで実はゴールであり、その先、成功って目指してないからそれでいいのかもしれない。

ただ、それを任されている運営の方たちが気の毒だ。

それはHuluにも言える。まあ、大手のベンダーが儲けているだけだから良いのか。



一番上へスクロールするボタンを有効または無効にする