三浦瑠麗さんの「大阪やばい」発言から考える何がやばいのか?
同日放送されたワイドなショーやTVタックルでも三浦瑠璃さんが、テロリストによるスリーパーセルの可能性があるという話と、大阪がやばいという話がくっついて、北朝鮮とアメリカが核攻撃をしあった場合や金正恩が殺害された後に起きえる自体についての解説が炎上した。
これって変な話で、両番組とも見たのだけど
北朝鮮とアメリカが戦争を始めた場合、核による攻撃があり得る。
そのターゲットは、本当は北朝鮮はアメリカを射程にいれて攻撃をしたい。(そうした願望があるが、まだ、実現出来ていない)
だから、北朝鮮としては在日米軍基地がターゲットになると言う事は三浦瑠璃さん以外でも言っている話で、コレはニュースなどでも散々言われている。
今回新しく出てきた話は
- 攻撃のターゲットは首都である東京よりも他の大都市の方が危険かもしれない
- そのターゲットの具体的事例として大阪を上げた
- その方法が北朝鮮とアメリカが攻撃をしあった後ならスリーパーセルという可能性がある
という話。
これって、整理すると東京は首都で政治行政機能が集中しているのでそこを破壊してしまうと和平交渉が出来なくなる。
たとえ巻き込まれた戦争だとしても、攻撃を受ければ日本だって当事者になるわけで、そうなった時には、日本全国どこを攻撃されたとしても同じだ。
んで、そうなってくるとワイドなショーではMC陣が大阪系の人が多いから大阪だって危険と言う話をされていた。
これって、三浦瑠璃さんだけではなく、そこまで言って委員会などでも以前から言われていたことで実際には新しい情報ではない。
誰が言っていたかと言えば、関西系で有名な韓国出身の大学教授であるパクさんとかが言っていた。
多分、アベマのみのもんたの番組で、北朝鮮の危機の話題が出ている時にも同様なことを言っていたような気がする。
つまり、今回の炎上って実は北朝鮮の攻撃でアメリカが戦争をすると日本が被害を被るから嫌だよねって話をしていたことと、スリーパーセルの話と、大阪もあぶないという話は別の文脈の話なんだと思う。
それを、同じ枠内で収めて解説をしたので一緒くたになってしまって、それを人種差別意識とかヘイトという文脈をねじ曲げている人たちが三浦瑠璃は、大阪にスリーパーセルがたくさんいて、北朝鮮が攻撃をされるとそうした人がテロリストになるって断定して炎上騒ぎになっている様な気がする。
結論がわかりにくいので別立てにすると
1.北朝鮮とアメリカは戦争をしてほしくはない
北朝鮮とアメリカは戦争をしてほしくはないというのは当たり前の話で北朝鮮が攻撃を受けて金正恩が殺された後も、指令がなくても実行部隊になり得るスリーパーセルという普段は何でもない一般的な生活をしている人が、その生活を捨ててテロリストに変容するという話。これも別にあり得る話だし、それを否定しても無意味で、備えと言っても実はなにも出来ないの問題ではあるけど心構えをしておいた方がいい。
2.北朝鮮のターゲットは首都や米軍基地だけではない
北朝鮮が攻撃をする場合は、韓国だけでなく日本もターゲットで、米軍基地はもちろん、日本にも打撃を与えると言う事を念頭に置けば東京は首都だから攻撃対象としては地方の大都市の方も危険であるという話もあった。
その例として大阪だって十分ターゲットであるという至極まっとうな結論だと思う。
コレを批判的な人たちが
1.三浦瑠璃さんは大阪がターゲットだと言っている
その攻撃法方法はスリーパーセルで、大阪および関西地域には在日の人もいるのでそうした人たちをテロリスト呼ばわりした!これは差別だ!
2.スリーパーセルなんてあり得ないでしょ。
スリーパーセルということを言い出した根拠は、「政治家や官僚との勉強会や、非公表と前提とする有識者との会合から得ている情報(原文ママ)」や憎悪扇動記事がひどいのでLEGO・LUSHなどの複数スポンサーが広告出稿を停止したというタブロイド紙、デイリーメールのリンクを乗せていた。つまり、根拠のないことで差別を助長している。だから、三浦瑠璃さんはレイシストだ!
って感じで、これった文脈から見ると、デイリーメールの箇所はスリーパーセルというものはこういったものだよという解説のために乗せているリンクに思えるのだけど。
大阪がやばいというのはやばいわけで、それは在日がいるとかいない関係なく日本の中核都市の一つであり、当然にターゲットになり得る。それに金正恩の親族が大阪と縁があるから襲わないなんてことはないことは、金正男が殺害されたことでも明らかなんだけどね。
炎上の起きる類例としてはわかりやすい事例かも
三浦瑠璃さんの発言のあと、炎上に加担しやすい面々たちがまず、Twitterで取り上げて、それをさらに外形として燃料を投下する役割をいつも果たしているジャーナリストを称する人たちがさらにコメント、んで、メディアが取り上げ、ヤフートピックス化されるわけで、まあ、炎上しないというのはないような経路をたどって燃え広がっている。
日本の炎上は2つのタイプがあって、社会的にモラル高いと称する人がが許せんツイートをしてそれを元に外野に向かって延焼していく経路はもっぱら、一般的な人が起きえる経路のような気がする。
対して、政治やイデオロギーが絡んでいる場合は、韓国、北朝鮮系の話であれば特にそうだが、基本はレイシストに認定して差別主義者とレッテルを貼っている場合が多い。
三浦瑠璃さんは、すぐさま、自身のブログとハフィントンポストで、そうした炎上していることを把握した上で、自分の考えなどを表明しているようだ。
三浦瑠璃さんはハフィントンポストの取材にコメントしていて、「私は番組中、在日コリアンがテロリストだなんて言っていません。逆にそういう見方を思いついてしまう人こそ差別主義者だと思います」
これは至極まっとうな意見だと思う。
ただ、これを差別として認定している人の意見としては
差別主義者も観ているのがテレビなのだから「テレビで大阪やばいって言ってた。」みたいなことをいって「お前もテロリストなんじゃないのか?」と扇動している人が反応するということで、だからこうした発言をすべきではないなんてこともいろいろな記事で見かけた。
こんな短絡的な行動を取る馬鹿のことまで考えて論評せよと言うならば、テレビに出てなにも発言をするなと言っているのと同じで、タレントがひな壇に座って当たり障りのないコメントを言っている立場と、学者としてテレビに呼ばれ専門家としてのコメントを求められている人の立場では違う。
専門家なのだから、知見にたったコメントを誰がなにを言ってこようと、言い続けてほしい。
そして、それが過剰な発言だと世間を騒がせたならそれだけ世間に伝わったと言うことで、なにも知らなかったけど、起きた事象はコレだったと知るきっかけになる。
なにも知らせないと言う事の罪は、コレまで政府などを叩く時には散々言われていることなのに、あり得る事実につながる示唆を差別と認定して言うべきではないというイデオロギーの方が問題だと私は思う。
また、批判をしている人が自らの頭の中で関係のない2つのことをくっつてけ差別だと叩くその思想こそやはりレイシストだとも思える。