ネットの質屋さんCASHって業法としてはグレーなんだろうか。
こうしたサービスって実際には初日に書くのがセオリーだけど、どうも批判的な声と賛同する声を両方拾ってみて、その双方から得た感想を記事にしたいって思ってしまう。
そうした意味では即応ではないからな~と思ってしまう。
サービスとしてリリースされた記事を見てコレはバズるなって即わかった。
理由はリスク100%とっているから。
クライアントからのサービス開発とかを受託するわけだけど、失敗する例と成功する例の両方を見ているわけなんですが、その辺りの分け目って何処かな?って思うのだけど。
それはリスクをとっているのか、つまり、言い訳の出来る立場に自分をおくのか、自分が全部100%責任でやるって言っているのか。
先に儲けたいとか、儲かるサービスを作ろう、なにか儲かる仕組みを教えてくれって発想では必ず失敗しています。
ただ、持ち出しをしてもいいそのサービスでなにをか変えたい、グレーとか白とか黒とか関係ない「その先の向こう」を覗けているかどうかなんだよね。
そうした意味では、CASHはリスクだけなんだよな。
まあ、はじめにiPhoneだけに絞ったのは正解かも。
もし、Androidにしていたら中華さんが一斉に偽物で依頼をして2万円を10億人分で2兆とかいった事になったかも。
それでも初日16時間でキャッシュ化3.6億円だったわけだ。
アプリのDL数が30000DLってたいした事無いけどその利用率ってのが実はすさまじい。
これはやはりバズるメディアが取り上げたからだろう。
そしてIT業界のインフルエンサーと言われる人も面白がって参加したりコメントを寄せたりしているから。
そもそも質屋ってどういう仕組み?
[blogcard url=https://cardloan-girls.jp/pawnshop/]
「質屋って時計とか鞄とかを預けてお金を借りるんでしょ?何も預けないカードローンより金利が高いなんて変じゃない?」と思う人もいるかもしれませんね。
しかし質屋は、消費者金融のように「貸金業法」に基づいて営業しているわけではありません。「質屋営業法」という別の法律にのっとって営業しているので、金利の上限が貸金業者とは違っています。
質屋営業法と貸金業法で定められている金利の上限はこんなに違います。
借入金額 金利(月) 1カ月の利息 10万円 5% 5,000円 80万円 4% 16,000円 200万円 3% 25,000円 カードローンを1カ月で返す場合のシミュレーションと比べてみましょう。三井住友銀行カードローンで年利14.5%で借り、1カ月で返済した場合の利息と比べてみました。
借入金額 金利(年) 1カ月の利息 10万円 14.5% 1,191円 80万円 14.5% 9,534円 200万円 14.5% 23,835円
という仕組みで、一見すると質やって利率も安くて良心的って思えてしまう。
しかし、店に出向いて質草預けて金を融通して貰う、昔からの貸金業って感覚はあるけど、その質草を持って運用をしているわけでは無く質流れした品物を販売している違いがあるわけだね。
また、質屋は
- 督促なし
- 担保をとる(質流れ)
- 借金は利息も含めてチャラ
と言う事だから、このCASHも2万円までを上限に担保を取っている。
さらには、電話番号といった個人情報も取得しているので仮に質流れをさせたとして、さらに質入れした品物をCASH側に送付しなければブラックリストになる。
この辺りもグレーになる所以なのかも。
しかし、初日で7000点を送付されてくる事を考えると、きちんと質草は管理しなければならないので、倉庫コストなども実はあるのではないだろうか。
その辺りはスタートトゥデイからもノウハウ得ているのかも。
STORES.jpだって発送代行とかやっていたような気がするし。
CASHは取引自体はオールキャンセル出来るわけで、上記で上げた3.6億円というキャッシュが実際に出金されるのか?とか試しでやった人がどのくらいキャンセルしたのか?これからするのか?と言う事もわからない訳で、本当に7000点が送られてくるとは限らない。
これからどうなっていくのか楽しみなサービスだ。
しかし、返金では15%の返金手数料が発生する。つまり、20000円ならば3000円が返金手数料となるわけで実際には返金でも質流れでも儲かる仕組みは担保されているわけで、手元にマネーがあるから出来るスケールメリットを活かしたサービス。
さらにうさんくらさいサービスであるPaydayなんて少額融資というリボ払いというか貸金業法に喧嘩を売っているようなサービスだし、実はマイクロファイナンスって分野は日本でもニーズはあるから仕掛けとかを担保出来たり法律さえクリアしていればいくらでも同種のサービスは作れそうだ。
大黒屋とか真似すればいいのに。
出来るだけの金と質草を販売するネットワークもあるしコレもある種のエコネットワークと言える。
だって不要品の掘り起こしと現金化と販売が結び付くのが一番エコだよね。