アナイアレイション -全滅領域-は結構衝撃作

NetFlixはSFの大作を立て続けに出しているけど、このアナイアレイションはかなり問題作。

元々映画って認識だったけど、日本では劇場公開されていない作品で映画系のサイトでは結構早くから情報が載っていて実は楽しみにしていた作品。

原作はジェフ・ヴァンダミアという作家が2014年に発表した小説『全滅領域』を原作としている。

全滅領域という副題にもあるとおり、その領域に入ることでどんな人間でも死亡するという領域が地球上に生まれたことから端を発している。

時系列がわかりにくいが、元アメリカ陸軍兵士で生物学教授のレナ(ナタリー・ポートマン)は、隔離された環境の下でレナだけが生きて戻ってきたエリアX調査隊に関する尋問を受ける。

物語自体はこのレナの体験がフラッシュバックで描かれると言う形を取っている。

だから、見ている映像はすべてが記憶のなかで出来事であって現実ではないという点がポイントでもあるのかもしれない。

レナのもとに突然、1年以上行方不明だった夫ケインが現れるところから話がはじまりケインは過去の記憶を無くており、どうやって家に戻ったのかすら説明できない。ケインはその後急激に体調を崩しレナは彼を病院に搬送するが、その途中二人は軍隊によって拉致されある研究施設に連行される。

研究施設の外には、宇宙から飛来した物体の衝突によって生じた正体不明の「揺らめく光(シマ―)」で覆われた空間「エリアX」が広がっている。

アナイアレイション -全滅領域-は結構衝撃作心理学者ヴェントレスが、これまで複数の調査部隊がエリアXの内部へ派遣された経緯と、ケインがそのミッションに参加していたこと、彼がエリアXからの唯一の生存者であることをレナに明かす。物理学者のラデク、地質学者のシェパード、救急救命士のソレンセンとヴェントレスの4名の女性はエリアXが発するエネルギーの正体を探るための探検隊を組織する。ケインは昏睡状態に陥り、レナは彼を救う方法を探すためヴェントレスの探検隊に参加することを決意する。

ヴェントレス率いる女性5人のチームはエリアXの奥地へと進む。

アナイアレイション -全滅領域-は結構衝撃作位置特定技術は動作しなくなり、チームは時間の感覚もなくす。沼地で突然変異した巨大なワニに襲撃される。レナが自動小銃でワニを撃退する。ワニの歯はサメの歯の特徴を持っている。

アナイアレイション -全滅領域-は結構衝撃作

ここからはかなり衝撃的な展開になっていて

放棄された基地でメモリーカードに入ったビデオを見ると、ケインが他の隊員の腹を切り裂き、腸が蠢く。その夜、基地のフェンスは壊されて怪物がシェパードを襲って殺す。

アナイアレイション -全滅領域-は結構衝撃作Netflix

このように幻想的で美しい映像だが4人となったチームは隕石が直撃したと思われる灯台を目指す中、彼らは人間の形をした植物を見つけることで物語が進展していき

アナイアレイション -全滅領域-は結構衝撃作Netflix夜、ソレンセンが残りの3人を縛り上げ、シェパードを殺したと3人を責める。

 

深刻な事態へと発展していき最終的にはエリアXから生還したレナはケインと再会しておそらくレナ本人もエリアX内で生まれたクローン人間であることが暗示される。

ところで幕を閉じる。

といった内容になっている。

映像自体はかなり神秘的で美しい話で、人が自我を失い何者かに変わっていくという体験を通じて、人間の個というものがどういったものか?という問いがあるように思われた作品。

SFというと、アクションもありロボットやAIといったテクノロジー対人という描かれ方や、未知との遭遇的に人とオーバーテクノロジーとの出会いという表現もあるが、このアナイアレイション -全滅領域-は宇宙から飛来した生命体と人の価値観やその存在次元が違うため、齟齬が起きその理解が出来ない双方というものを表している。

宇宙人をつかったモチーフというものは、その文明にいきなり訪れた高度な科学などが、良いように変革を起こして人間の世の中を変えていくという様な描かれ方をする作品もあるが、実態としては宇宙人が人と同じ存在であるか?ということが問いとしてはあるのだろう。

人と同じ物質で構成されていなければ、そもそもコンタクトは出来ないだろうし、以前に話題になったばかうけの様な宇宙船をモチーフにした宇宙人とのコンタクトものでメッセージという作品でも

まともに、宇宙人と人がコンタクトを取ることが出来ないので、それをするために苦労するという話だったわけだ。

人と人だってまともに言葉は通じているのに理解出来ない場合だってあるわけで、それに権力や学力、知識の差、その人のものの見方や信じているものの差でかなり乖離は生まれてしまう。

でも、本来は、そうした差ってごくわずかで相手だって同じ人であり、例えば戦争はやりたくないと思っているし、拉致をされた人だって助けたいとも思っているだろう。

ただ、違いの1点で時の総理を嫌いだーというイデオロギーのみで全否定をしている人たちは、自分たちと総理は全く別の人類で受け入れないという排除の論に立ってしまっている様に見える。

だから、たまに、なぜ嫌いなの?と聞いてみてもそうした人たちは嫌いな理由を答えようとはしない。

物事を変えるには、相手が何を考え望んでいるかを理解して、そうした考えにお互いが歩みよるという姿勢が大切になはずと考えました。

[blogcard url=”https://www.netflix.com/title/80206300″ title=”アナイアレイション -全滅領域-” content=”秘密任務から生還した夫が危篤状態に。最愛の人を救うべく、生物学者のレナは政府が封鎖した地域へと足を踏み入れる。その異様な世界で、彼女は一体何を見たのか。”]



一番上へスクロールするボタンを有効または無効にする